2015年6月1日月曜日

「意思決定のジレンマ」

【このテーマの目的・ねらい】
目的
 意思決定にはどのような類型があり、
  どう意思決定すればよいのかを知っていただきます。
 消極的意思決定にはどんな場合があり
  その場合、どうしたらよいのかを研究いただきます。

ねらい
 今後の行動の参考にしていただく。

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この本(1995年初版、2009年新版)は、
以下の経歴のラッシュワース・M・ギダーという米国の元教授が
書かれたものです。

 調査研究・公的な対話及び研修活動を通じた倫理的行動の促進
 を専門とする非営利組織グローバルエシックス協会の創立者、元代表。
 ウィチタ州立大学(カンザス州)で英文学の教授を務めたのち、
 クリスチャン・サイエンス・モニター紙のシニア・コラムニスト、
 特集担当デスクなどを歴任。
 2012年死去。


390ページに及ぶ実証的(事例解説豊富)レポートです。

ジレンマの代表例として帯に書かれているのはこういうものです。
 規制値以下の汚染情報を公表すべきか
 真面目なだけの従業員の雇用継続か、コスト削減か
 条件のよい仕事のための引っ越しか、家族の生活環境か

 どちらも大切だが、同時に両方はできない!

 日々直面する「難しい選択」
 より公正でよりよい判断をくだすには?

私は、システム企画の方法論MIND-SAを作った時に
「考え方の3本柱」として、
 「目的・ねらい」の重視
 問題のとらえ方
 意思決定の本質

を挙げました。

「意思決定の本質」は、こういうものでした。

 






意思決定の本質はこれに尽きると教えてきました。

このガイドについて、
ある超一流大情報サービス業の受講生が
「このガイドのおかげで迷わなくなった。
正解が何かを考えるのではなく、
自分の考えで決めればよいのだと思うようになった」
と言われました。

その方は理系であったために、
何か問題があると「何が正解か」と考えていたのだそうです。
その後、その会社で副会長にまでなられました。

その後私は、
この「意思決定の本質」を超える主張に遭遇しませんでした。
でも、他に何かあるはずだとずっと思っていました。

それが見つかったのです。

その位置づけはこういうことになります。
従来のMIND-SAの「意思決定の本質」は、
「何かをしよう」という時の積極的意思決定です。
それはこのガイドで十分でしょう。

しかし、意思決定には
やむにやまれず決めざるをえない意思決定もあるのです。

それが今回の著書の内容でした。
それを「消極的意思決定」と位置付けて、
研修のスライドを以下のように作成しました。

 



この内容の詳細や豊富な事例をお知りになりたい方は、
ぜひ、この著書をお読みください。

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