2015年6月30日火曜日

物価の優等生に異変?

【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 なぜ卵は安かったのかを知っていただく。
 どうして高くなったのかを知っていただく。

ねらい:
 納得していただいてオワリです。

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これまで、戦後ほぼ一貫して価格が安定していて、
庶民の貴重なタンパク源として、
子供の愛好物「巨人、大鵬、たまご焼き」として尊重され
物価の優等生と言われてきた鶏卵に乱れが起きているようです。

6月27日の日経新聞夕刊の記事からご紹介します。

今年の鶏卵価格は過去5年平均に比較して3割高い。
指標となる全農卵の卸価格(Mサイズ)は1キロ220円(約20個)で
1年前より1割高く、2年前より4割高い。

高い理由は、
円高で輸入飼料価格の高騰(3年で2割上昇)や
養鶏農家の減少(全国の生産者数はここ10年で4割減の2640戸)
によって売り手の価格交渉力が強化されたこと。

あるスーパーではこれまで10個入りで180円(1個18円)だったが、
この値段を維持できなくなった。

ところがこれまでも消費価格が安かったのは、
「物価の優等生」を維持するために
小売りや卸がコスト増を負担してきたためで
生産性向上によって低価格を維持してきた、
ということではないようです。
(私としては、これまで不思議に思っていたことが解明されました)

消費者が必ず買う鶏卵はスーパーなどの目玉だったのです。
しかしそれも限界で価格が上がりだしたということのようです。
「タマゴで特売を打てる頻度が減った」(都内スーパーの声)

養鶏農家にも春がこないといけませんよね。

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