2015年6月1日月曜日

「企画者は3度たくらむ」


【このテーマの目的・ねらい】
目的:
 企画の本質を再整理していただく。
 企画の成功のためのいくつかのヒントを知っていただく。

ねらい:
 「企画者は3度たくらむ」を読んでみてください。
 MIND-INのセミナにも来てみてください。

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このタイトルだと何のことかと思うでしょう。















この著者梅田悟司氏は広告会社に勤めるコピーライターです。
ですから、私たちの世界の企画とは少し違うのですが、
「本質は共通点があるでしょう」という著者のお言葉です。

今はあらゆる局面で次のような企画が求められる時代だ。
「いままで誰も考えつかなかったような画期的な企画」
「一度読んだだけで理解でき、納得させ、魅了する企画書」

本書は主として前者の企画を対象にしている。
当社の提供する企画手法5W2Hは後者を狙っています。

企画の本質は「企み」だ、
「企み」とは
「常識ではないことを考えることや、
予想や期待をいい意味で裏切り飛び越える姿勢を、
本書では「たくらむ」と定義したい。

ということです。

「たくらむ」の本質は「そうきたか!」で、
「そうきたか!」=「なるほと!」×「まさか!」だ。
納得感だけではありきたりの企画になってしまうが、
意外性だけでも効果を生むことはできない。

分かりますね。
たいへん素晴らしい整理です。
システムの企画の場合には、納得感のウェートが高く、
少し意外性も必要という感じではないでしょうか。

では3度たくらむとはどういうことでしょうか。

企画は課題を解決することが目的で、
課題解決力=企画力
        =(課題発見力+発想力)×チーム力

なので、課題発見段階、発想段階、チーム力段階
それぞれで企みが必要

と言われます。

その概略プロセスを示しておられます。

 



















そのおのおのの段階で企みが必要なのです。

たとえば、課題発見は以下のような構造になっています。

 




現状を漫然と眺めるのではなく、
「常に疑問を持ち課題を発見する」のです。
理想状態を想定することによって、
課題が見つかります。

そして課題を実現するのが企画です。
課題の実現には解決策を思い付く「発想力」と
それを実現するための「実現力」が必要です。









ここは、目的達成手法MIND-SAが教える図式と同じです。

 





















それぞれのプロセスをどう進めるべきかが示されていますが、
その時の留意事項を挙げておれます。

悩まない、考える
 立ち向かうべき課題を因数分解することができれば、
 どんな難問も、どこから手をつければいいかは必ずわかる。
 散らばった情報を集約し、整理することから始める。
 
これは、MIND-SAの「部分に分解」、
マッキンゼー社のMECEと同じコンセプトです。 
マッキンゼー社では「MECEができれば、答えが分かったも同然」
と言っています。













一言で言いきる強さ
 ブランドと生活者をつなぐ「一言」を作る。
 奇を衒うのではなく、何をすべきかを一瞬で理解でき、
 企画の中心に据えるべき考え方を明文化する。

これは、商品企画等で特に当てはまることでしょうが、
システムや問題解決の企画でも有効な考えでしょう。

異なる能力×一つの目的
 専門性は時に、視野を狭めてしまうことがある。
 異なる専門力は個性を持ったメンバーばいるほど、
 骨太な企画を生み出すチームになる。

これはプロジェクトマネジメントの本質ですね。

テクノロジーに惑わされるな 
 最新のテクノロジーも、手法の一つでしかない。
 流行だから、クライアントの要請だから、
 という理屈ではなく、目的に合うかを冷静に判断する。

システムの世界ではとくに気をつけるべきことです。

言っておられることの本質は、
普遍性があることなのですが、その説明が体験に基づいていて
理解しやすくなっています。

ですが、
「発想」のところはあまり具体的な掘り下げはありません。
やり方で決まるものではないからです。

「古来」からの方法では「ブレーンストーミング」があるくらいです。
「ブレーンストーミング」が狙っているのは、
みんなでいろいろなことを言っていると、
他人の発言に触発されて
「ふっ」とアイデアが「湧いてくる」ことを期待しているのです。

当社が提供を始めたMIND-INという
潜在意識にあるものを引き出す「イメージ思考法」は
「ふっとアイデアが湧いてくる」方法を練り上げ
発想手法として完成されています。

ご関心ある方は、
MIND-INの無料紹介セミナにお出でください。
以下がそのセミナのご案内のURLです。

http://www.newspt.co.jp/data/semina/mind-pd.pdf

  



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