2012年2月27日月曜日

大学が秋入学へ

当初発表された時はびっくりでしたね。
その証拠に大新聞が1面に載せました。

東大が発表したときの
秋入学は以下の意図でした。

実現目的
入試は従来どおり春に実施
 入学は秋(卒業も秋)
 入学決定から入学までの期間を空ける(ギャップターム)
 (実現は数年後になりそう)

秋入学にするねらい
1)国際的なスケジュールと合致して
留学生の送り出し・受け入れが容易になるなど、
学生・教員の国際流動性が高まる。
(主要国では秋入学が主流である)

2)学期の途中に夏休みが入らずに勉学の効率が上がる。
3)ギャップタームにさまざまな社会体験などができる。
4)資格試験の受験を1年遅らせたり、
夏季休暇を就職活動に充てたりして、
学期中は学業に専念できる。

これを見ても、ねらいから目的に至っていることが
お分かりでしょう。

一般に「ねらい」が先で「目的」を考えるのです。
「こういうシステム(仕組み)を考えよう」
が先ではダメなのです。

ただし、商品開発の場合は、
「こういう商品はどうだろう」というアイデアが先
という場合もあるでしょう。

「ねらい」が大事ですから、
ねらいが実現できるほかの方法があれば
それでもよいのです。

現に、2月になって一橋大学は、
以下の案を提案しました。
「春に入学、授業は秋から」

この案だと
「ねらい」の1)は若干問題がありそうですが、
「ねらい」の2)~3)は実現できます。
さらに、「入学受験事務を夏休みにしなくてすむ」
「学生が高校卒業後
入学先が決まらないという不安状態を避けられる」
という利点があります。

実は秋入学方式には、
他にも乗り越えるべき課題があります。
実現までには、
それらの課題を克服する案になることでしょう。

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