2011年7月31日日曜日

低放射線量の有益性について 再々論

私のこの論のきっかけを提供してくださった
茂木弘道さんから、以下のメールが届きました。
そのまま掲載させていただきます。

この本は私も未入手ですが、
このテーマにご関心のある方は
ぜひご研究ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上野則男 様

これまでにラッキー博士の論文3点を日本語訳して
皆様にご案内して参りました。

その3点の論文
「電離放射線の生物学的効果―日本に贈る一視点」
「原爆の健康への効用」
「放射線廃棄物による健康増進」

を元にした本を掲記のタイトルで、このほど出版しました。

ラッキー論文は学術論文で、読みにくい方も多いかと思います。
各論文の前に解説を付けました。
これをお読みいただければ
ほぼ内容が分かるようになっております。

『放射能絶対悪論』と言う現代の「迷信」が横行し、
被災地の人々を苦しめ、
全く無駄な対策を膨大な経費をかけて行い、
さらには国の今後の政策を
架空の前提に基づいて決めかねない事態となっております。

こうした問題に対する反論を、
ラッキー論文に依拠しつつ第2章で展開致しました。

是非とも
皆さまをはじめとする日本全国の心ある方々に読んで頂き、
「どうもおかしい」ということに気づいていただければ
と思っております。

8月1日から店頭に並ぶ予定です。
見当たらない場合には、是非お店にご注文ください。
また、添付の申込用紙で
出版社(日新報道)にFaxで直接申し込むこともできます。
定価で購入できます。

       「日下公人先生ご推薦文」

ラッキー博士はこの本で、
1年に100ミリシーベルトくらいの放射線は
かえって健康に良いと主張される。
自然界に存在する放射線は人体にはむしろ不足で、
そのため人はガンや糖尿病になるとの説も紹介されている。

私はアッと驚いたがかなりの程度納得した。
ラドン温泉などの実際と、長崎などのデータと
ホルミシス理論の3本建てで書かれているからである。

本書は原爆反対の感情から生まれた
放射線恐怖の行き過ぎを正している。

生命に関する科学は日進月歩しているから、
市民運動家が奉ずる古い科学は穴だらけらしいと分かった。 

                           日下公人

               目次

まえがき                     茂木

第1章 電離放射線の生物学的効果
     解説と全文訳

第2章 福島放射線問題と低放射線有益論への出会い 
                           茂木

第3章 原爆の健康への効用
     解説と全文訳

第4章 放射線廃棄物による健康増進
     解説と全文訳

あとがき                     茂木

平成23年7月27日               茂木弘道拝

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご参考までに、以下に日経新聞7月26日の記事を
ご紹介します。

「被曝限度『生涯100ミリシーベルト』
       食品安全委 暫定規制値見直しも」
という見出しで、内閣府の食品安全委員会は、
「通常の一般生活で受ける放射線量を除き、
生涯の累積線量が100ミリシーベルト以上で
影響が見出される」とする評価書を了承した。

この基準だと現在の暫定規制値は
年間の放射線量を基準としており、
生涯に対する規制値となると
現在の暫定規制値よりも厳しい基準である。

ただ、この評価書を作成した作業部会座長の
山添康東北大(薬学)教授は
「現在の規制値はかなり厳しい。
現在の規制値を極端に変更する必要はないのではないか」
という見解を示した。

また、作業部会が根拠とした論文は、
広島や長崎の原爆で瞬間的に100ミリシーベルトの
放射線量を浴びた場合にがんになるリスクが高まるという
データに基づいている。

作業部会では、
「瞬間的に浴びた放射線量の基準を、
低い線量の放射線を長期間浴びた場合の基準にするのは
おかしいのではないか」という意見も出た。」

ということで、作業部会メンバでも
「放射線がいかなる場合にも有害である」という説に
異論を唱える方がおられるということです。

また、日経新聞の編集部も
この問題に関して関心がある(一方的ではない)
ということも分かります。

早く正しい結論に到達してほしいものですが、
保守的な日本文化の中では難しいのでしょうね。

0 件のコメント: