2011年6月28日火曜日

学問のあり方・大学のあり方  「いいですね」

(注)この項は「これからの日本をどうする?」シリーズ
の最後です。
ブログの仕組み上、
初めの原稿が一番下になってしまいます。

内容は一応独立に作成していますが、
いくつかを読んでいただける方は、
できれば下からの順序で読んでいただいた方が
つながりを理解していただけると思います。


これについては、建設的で具体的な提言が多数出ています。
大学の先生やそのOBは
さすがに自分たちのことはよく分かりますね。

「日本の科学者は自分の研究分野では優れている人も多いが、
そこしかわからないという狭い視野しか持ってこなかった。
社会と積極的にかかわろうとしない。
知的なレベルが高い人ほど頭の中は「鎖国状態」だ。

若い人が目上の人たちを追い出すしかない。
(たとえば)
ネットを使って自分たちがどう社会を変えられるか
真剣に考えるべき時だ」
(5/9黒川清教授)

(ここから4/17野依良治氏)
「日本の力は科学技術にある。
科学技術の底力を培わなくては、
復興も成長も中長期的にみておぼつかない。
東北の復興の要に、
世界からトップクラスの科学者が集まる
研究所をつくることを提案したい。

そこで取り組むのは人類生存のための研究だ。
エネルギ―や食料、環境など人類共通の課題に
世界の先頭に立って挑む明確なメッセージを打ち出せば、
世界から共感を持って迎えられ人材が集まる」

(東北6県で東北州を作る前提で)
東北大学を州立大学にし、
そこを突破口にして旧態依然の国立大学の再編を促したい。
東北大学を、
東大を超える学術研究と地域再生の拠点として育てることを
政治が強いリーダーシップをもって進めてもらいたい。

生命の進化を振り返ると、
極限的な事象で環境が大きく変わったときに
新しいものが生まれる。

震災は新生への契機となる。
新しい組織では
若い人をリーダーにして
思い切って力を振るえるようにすべきだ。

問題解決型の科学が要る。

物理学者だけでエネルギー問題は解決できない。
社会が抱える課題の解決には個々の専門分野だけではだめだ。
さまざまな知識や技術を組み合わせ、
まとめることで可能となる」
(4/17野依良治氏)

「東北大学は
歴史的・世界的な大災害を経験した総合大学になった。
この経験を人類社会の発展に役立てたい。

大学内に防災科学について総合的に研究する
災害復興新生研究機構(仮称)を設けて、
地域との密接な連携の下に
被災地の復興と大学の新生に取り組んでいきたい。

震災後の対応などで強いリーダシップを振るい
危機の状況について
国民に説明のできる人材がたくさんいたらと思う」
(5/30井上明久東北大学総長)

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