2011年3月22日火曜日

福島原発の状況、これが本当!

 以下は、友人から受け取ったメールの内容です。
 その友人もその友人の友人から受け取っています。
 ご参考までに全文ご紹介します。

 (直接の友人■のコメント)
 原発トラブルについては悲観論から楽観論まで
 様々な見方が識者よりメールが入っていますが、
 その中で最もニュートラルなものをご参考までに転送します。

 -----Original Message-----

 From: ■(私も知っている昔の帝人の仲間です)
 Sent: Tuesday, March 22, 2011 10:52 AM
 To: 帝人の仲間宛のグループメール
 Subject: Fw:福島原発の問題についてメディア(特に海外の)は心配し過ぎ

 各位
 ■■です。
 友人からの情報 ご参考までに転送いたします。
 --------------------------------------------------

 From: <■■■@mbg.nifty.com>
 Sent: Saturday, March 19, 2011 2:38 PM
 To:
 Subject: Fw: 福島原発の問題についてメディア(特に海外の)は心配し過ぎ

  福島原発に関する専門家の見解をまとめたものです。
  MITのサイトは
  初めFacebookでコメントしてあるのを見つけたのですが
  毎日新しいことが付け加えれてています。

 前に書いた日本語訳のものはなくなってしまったみたいです

  ----- Original Message -----
 Subject:福島原発の問題についてメディア(特に海外の)は心配し過ぎ
 From: ■■■■ <□@nifty.com>
 Date: Sat, 19 Mar 2011 12:35:35 +0900
 Cc: 省略
 To: ■■■@mbg.nifty.com

 福島第一原子力発電所の諸問題について:
 僕(■■■■)は
 今度の原子炉のトラブルについては大きな関心をもち、
 いろいろ読みあさり、考えました。
 
 中でも大きく学んだのは、M.I.T.の Dept. of Nuclear
 Science and Engineering のサイトである
  http://mitnse.com/ からでした。

 また、大学の数学科の同級で、
 卒業後は東芝で原子炉の製造に関わってきた友人
 とは度々電話で話し合い、いろいろ教わりました。

 これらの「素人のにわか勉強」の結果達した結論は、
 日本のメディアは騒ぎ過ぎ、
 アメリカ等海外のメディアはもっと悪い。
 最悪、全ての努力が不成功で、諦めて放置したとしても、
 そう大したことにはならない、というものです。

 しかし、こんな結論を素人がいくら大声で触れ回っても、
 誰も真面目にとりあってはくれないでしょう。

 ところが、今度、
 現役の友人の東大の工学部時代の仲間で、
 卒業後は日立の原子力を30年くらいやって来て,
 定年後,東工大の原子力工学研究所の教授をしている
 西村氏が友人知己に回したメールが手に入りました。

 それは僕が到達した結論と同じことを
 専門家がじゅんじゅんと説いてくれている文章であって、
 貴重なものでした。
 これを英語で書いて NYTimes あたりに投稿して
 くれないかな、と思いました。
 これはいくら世間に広めても構わないそうで、
 皆さんもご自分が納得されたら
 メールを使っているすべてのお知り合いに
 転送してあげてください。
 
 さて、西村氏のメール2通を以下に・・・

 +++++++++++++++++++++++++

 2011/3/17 午前中のメール:
 
 1.燃料プール以外の原子炉本体の状況

 地震時に運転していた1号機、2号機及び3号機については、
 制御棒がきちんと挿入され炉心の核分裂は停止しました。
 
 その後、外部の電力が断たれたため、
 非常用ディーゼル発電機が起動しました。

 しかしながら、その後襲った津波のために、
 ディーゼルエンジンの燃料を供給す

=========================
 上野注:大事なところが途中切れています。

 たまたまこのポイントです。
 私が今回の福島原発の事故の初めから、
 これが直接原因だ、と思っていたこと
 を開陳します。

 今回の事故(火災、爆発、放射能漏れ等)は
 すべて原子炉を冷却できないことから発生しています。
 その原因は、予備電源のはずだったディーゼル発電機
 (予備を含め2台らしい)が水をかぶって
 動かなくなったことなのです。

 他の設備に
 地震による破壊等の障害は一切起きていません。
 
 今後の対策として、
 津波が来ないようにもっと標高の高い所に設置したらよい
 などという意見を言う人がいるようですが、
 いい加減なものです。
 
 簡単なのは、この発電機を完全防水状態の建屋に
 閉じ込めればよいのです。
 
 以上、超ど素人の意見です。

 原文に戻ります。
=========================== 

 でしょう。

 原子炉が停止すると
 あとは核分裂生成物から出る崩壊熱をどう除去するかです。

 この崩壊熱は
 原子炉停止直後は全出力の7%くらいですが、
 1日経つとこの10分の1、
 更に1日経つとその半分位に落ちます。

 したがって、3日も経つと
 普通は原子炉の蓋を開けられるくらいに冷えます。

 現在これらの炉心には海水が注入されているようですので、
 これが順調に行っていれば、
 もうこれ以上はひどいことにはならないと思います。

 2.燃料プールについて

 燃料プールに入っている燃料から出る発熱量は、
 大変少ないものです。
 十分時間が経っていれば
 空気中に出しても問題ないくらいです。

 しかし、あまり止めてから時間が経っていない燃料だと
 冷却しなければ温度が上がってきます。

 温度が上がると燃料の被覆管が高温になって
 周りの水と酸化し酸素を吸着しますので、
 残りの水素が気体となります。
 この水素が燃焼したのだと思います。

 蒸気だけでもかなり冷却します。
 なんとか水を入れて冷却をしてほしいと願っています。

 なお、構造的に燃料プールで臨界になって
 核分裂が起こることは考えられませんので、
 メルトダウンを起こす元気は残っていないはずです。

 3.放射線について

 現在、TVで報道されている数値の範囲であれば、
 原子力発電所内を除いて、
 健康上の被害は全くないと言えます。

 チェルノブイリの時もそうでしたが、
 一番の影響は精神的障害と報告されています。

 つまり、実際の放射線の被害は無いのに、
 それを気にして精神的に参ってしまうことが
 一番の健康上の問題です。

 なので、どうぞ皆様、
 ご家族を含めて冷静に対応して頂くようにお願いします。
 
 分かる範囲でご説明しますので、
 何かご不明な点があれば連絡ください。

-----------------

 2011/3/17 の夕方のメール:
 確かにあの写真はショッキングですね。
 [どの写真の事か■■■■には不明]

 多分ああならないように
 東電の所員達は懸命の努力をしてきたのだと思います。

 技術的には、燃料に含まれる核分裂性生成物が
 最も放射線が高いので、
 これをなんとか外へ出さないようにできれば良いのです。

 核分裂が停止した状況では、
 核分裂性生成物はその約60-70%がペレットに
 残っています。

 その外側に燃料棒の被覆管があります。
 今回おそらくこの一部はヒビが入ったりしてると思います。
 それにしても
 中身が全て外へ出てくることは無いと思います。

 さらにその外側に圧力容器があります。
 この圧力容器内の水(炉水)は、通常ですと、
 温泉水の1/2から1/4位の放射能しかありません。
 (温泉水の放射能も結構高いのですが、
 それでも健康上問題ありません)

 今回、
 今のところこの圧力容器は全号機とも壊れていません。

 さらにその外側に格納容器があります。
 2号機ではこれの一部が壊れたようですが、
 それでも普通、その外側にコンクリートの壁があって、
 完全にリークを抑えられる訳では無いですが、
 実際には相当強固なものです。

 建屋は水素爆発を考慮して少しヤワに作っています。
 中の格納容器や圧力容器を守るためです。

 したがって、私はまだまだ大丈夫と思ってます。
 福島第一原子力発電所は所長以下、
 私の知人がたくさんいます。

 その人たちが多分、不眠不休で頑張ってると思います。

 皆さんそれぞれプロですから、
 なんとか頑張ってくれると私は信じています。
 どうぞご理解お願いします。

>>================================== (おわり)

2 件のコメント:

青野 馨 さんのコメント...

 言われているほど心配することはない、と受け止めました。 
 それにしても、現場の作業員達がひどい環境で働いているように報道されていますが、交代要員などはいないのですか。

上野 則男 さんのコメント...

青野さん

 書き込みありがとうございます。私もテレビ報道等でしか知りませんが、1週間くらいで交代してはいるようですね。それにしても孤島ではないのですから、食事とか寝具くらい何とかすればよいのに、と思いますね。