何とWHO(世界保健機構)は、
5月の総会でアルコールの規制案を採択するのだそうです。
何の目的・ねらいで、飲酒を止めるのでしょうか。
タバコは、喫煙者の周囲に悪影響を与える(受動喫煙)という点で、
「ガンになるのは本人の勝手でしょう!」ではすまない面があります。
アルコールには、
飲酒を規制しなければならないほどの害があるのでしょうか。
飲酒規制提唱者の主張はこうなっているようです。
アルコールの害は世界で年間250万人の死因に関係している。
本人の健康だけでなく、交通事故や暴力、自殺などにも注目、
とくに若者への悪影響を心配し、
広告や販売のあり方を改めるべきだとして、
コストを下回るような安売りや飲み放題を
禁止または制限するよう求めている。
(asahi.com)
250万人という数字は、世界の餓死者1500万人の6分の1です。
世界人口の0.04%でしかありません。
飲酒運転を引き起こすのは、飲酒運転を罰すればよいことです。
未成年者の飲酒は許されていません。
それらが完全に守られていないから元を断とう、
というのは早計ではないでしょうか。
アルコールにはプラスの効用がたくさんあります。
コミュニケーションが円滑になる、とか
気分転換ができる、とか
大胆なことができてしまう、とか。
我が夫婦はアルコールのおかげで結婚したようなものです。
物事の判断は、
プラス面・マイナス面双方のバランスを評価することが基本です。
プラスかマイナスしかないという単純なことは、
判断問題の対象にならないでしょう。
WHOの指導層は、アルコールの効用を知らない人達なので
しょうかね。
WHOの委員達が、そんな変人達の主張に加担するのは
なぜなのでしょうか。
悪名高い米国の禁酒法だって失敗しているのです。
この案件は、私がこのメルマガ上でしつこくご紹介した
「公園に犬を入れないでください」と同じ論理です。
公園に犬が入ったらいけないのではなく、
人間に噛み付いたり、脅威を与えたり、
糞尿を放置することがいけないのです。
したがって、
「犬を放さないでください」
「糞尿の始末をしてください」
という指導が筋です。
犬と一緒に公園を散歩したいというプラス面の効用があるからです。
その指導が守られないから、あるいは守られそうにないから
入れないようにしてしまえ、
というのは極めて安易な対応です。
飲酒の規制も同じことです。
禁煙がほぼ定着してきたので、
次の標的をアルコールにしたのではないでしょうか。
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